あ
温故知新という言葉がありますが
自分がいない時代を切り抜けてきた
人も物も文化も、私はとても憧れがあって
ときめきを感じます!
あ
今回は高雄の裏路地で
ひっそりとでも確かに根を下ろして
その地に歴史を刻み続けている
レトロな喫茶店をご紹介。
創業41年の老舗喫茶店〔小堤〕
あ
台湾の喫茶店が好きです。
日本の純喫茶も好きです。
カフェではなくて〔喫茶店〕。
反転した文字列といい、レタリックといい
タイポグラフィ好きにはたまらない渋さ。
〔小堤〕は大通りからは見えない
隠れ家の様なところにひっそりとありました。
こちらは高雄で一番歴史の古い喫茶店です。
こちらを進むと右手に見えてきます。
入り口にいるおじちゃん達にやっとるよ店!と
教えてもらいつつ中へ。
メニューはシンプルに珈琲
あ
お店に入るとすぐにカウンターの後ろにいる
ママさんに「ホット??!アイス?!」と聞かれて
びっくりなんですけど、
びっくりしているうちにもうコーヒーが
運ばれて来るのでもっとびっくり。
どうやらメニューはない模様。
あ
あ
いや、
あるかもしれないけど出てきませんでした今回は。
※11時までに行けばモーニングセットが
注文できるとの事。
また次回チャレンジしてみたいです!
最初はブラックコーヒーがなみなみ入っていて
お子様なのでミルク入れてもらいましたが、
やはり最初はブラックの香りをちゃんと
楽しんでほしいとのことで、少しそのままチャレンジ。
店内は今時は珍しい「無音」
裏路地にあって生活音も少なく、
ただただコーヒーを淹れる
サイフォンの音と、クーラーの音が
空気中を漂っているけど
それ以外は何も聞こえない空間。
時間の経過が良く分からなくなる様な
なんとなく不思議な空気感です。
でも居心地はいいのです。
日本では喫茶店、もしくは
純喫茶なんて呼ばれる分類ですが
中国語だと〔人情珈琲〕と呼ばれたりします!
味のある珈琲屋さんという感じです。
ちなみに店内は禁煙です。
タバコを吸う場所は外にあって
おじちゃん達はそこでおしゃべりを
楽しんでいる様でした。
受け継がれる日本の喫茶店文化
元々は高雄に移り住んできた日本の方が
このお店をオープンさせたそう。
今は台湾の可愛いママさんが切り盛りしています。
あ
あ
今時カフェといったら見た目重視のスイーツや
思考を凝らしたドリンクなど選択肢に
溢れています。
それらはしばらくの間、世を虜にして
そして時代と共に流れていくでしょう。
でも小堤はきっと5年後も、10年後も
何も変わらず人々を惹きつける何かを
持ち続けるお店だと思います。
コーヒーだけを一筋でやってきている
そのアティチュードがもはや現代では
なかなか貴重な存在なんじゃないかなと
ポコポコ音を立てるサイフォンの横で
妙にしんみりとなった土曜の昼下がりでした。
時代に淘汰されない様に
これからも怪我と風邪には
気をつけてやっていくよと
気さくにママさんは笑うけど
古き良きものはずっと残っていてほしいなと
思うので、是非足を運んでみてくださいね。
穏やかな午後をお楽しみください。
店舗情報
住所:高雄市高雄市鹽埕區鹽埕街40巷10號
営業時間:月〜土曜 8:30〜20:30
※現金のみ 価格HOT1杯 / 100元

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